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wasabi 総括


肝心の作品の出来は?国内では散々だといわれたが、海外では、一応、興行目標は達成している。これは、ベッソンの狙いどおりになったといってもいいだろう。この映画を、外れたと思っている欧米人は少ない。もともとこの映画は、日本とヨーロッパでは、期待されいる内容が異なっているのである。欧米では、アクション大作というよりは、むしろ、バンドデシネ(フランス漫画)的な見方をされていて、軽く受け流す類のものとして受け止められている。マジに突っ込みを入れることなど無粋なこと。逆に、軽く突っ込みを入れながら、ナンセンス部分はさらりと受け流すのが”粋”な見方であろうと。残念ながら日本では、そういう見方をされなかったが・・・

”世界中の人々が注目する大舞台に出るに当たって、女優は、世界に出しても恥ずかしくない、日本を代表するべき人材でなければならないのに・・しかし・・””こんな女が、日本女性の典型として欧米に見られてしまう・・・ああ恥ずかしい。”日本代表のオリンピック選手じゃあるまいし、そんな、肩肘はって見る必要はなかったのだが・・何しろ、この映画を見ている欧米人自体、この映画の性格上、そんな見方を一切していないのだから・・まあ、このこと自体、日本人が、”欧米の作品に起用されれば、すなわち日本を代表するに値する云々”といった、発展途上的ものの見方しかできていない現れであるのだから、仕方のないことと言えるのかもしれない。

欧米以外の国で、ある日本人が抜擢されても、その人物が日本に恥じない人物であるべきだなどと思っている人間など一人もいない、たとえその人物が力不足で、不適当だと思っても、気にしないであろう。もしかして”世界には、物好きな奴もいるもんだなあ・・”で済まされるかもしれない。それが、こと欧米に限っては、そういう見方しか出来ないというのは、まだ、日本が欧米の下であるという認識をしていることの現れであろう。