ウラのウラ その2

広末が叩かれたとき、誰が、最も感謝したのだろうか?


実はそのとき、時の政府は、重要法案が国民の反対意見で盛り上がるのを、最も恐れていた。ちょうどそのとき、降って沸いたように、物議をかもしそうな、人気アイドルの大学入学というニュースが世間に踊り出てきた。


これを利用しない手はない。政府の中枢はこう判断した。これで、国民の批判を法案からそらすことができる。


幸いにも、当時は、バーニングという、マスコミと深いパイプを持つ芸能事務所と、当時深い関係にあった政治家※が、政府のかなり重要なポストにおさまっていた(この人物は、一時期、政界を追放されていたが、最近復帰した)。彼にとって、人気者には違いないが、大手事務所所属でもない、ましてや政府にパイプなど持っているはずの無い、たかが小娘一人に対する世間の世論を、思いのままに誘導することなど、わけのないことだ。


そういうことで、バーニングと関係の深い、某歌手や、元某アジア国の大統領婦人等、多数の協力を取り付け、プロ野球の監督婦人に対する攻撃とともに、この小娘に対する攻撃を開始した。


この甲斐もあって、重要法案は、国民の反対も盛り上がらず、いつのまにか可決の運びに至った。


目的を終えた時点で、このバッシングは、何ごとも無かったかのように、あっという間に沈静化したが、この後何回も、政府が反対の多そうな行動をとる時に限って、彼女はスケープゴートにされつづけた。こういうことに怒りを覚える人種は、まだ個人主義(人は人、自分は自分)という概念のない、また、憤りは覚えるがその対象が全くお門違いという誤りをよくする、まだ世の中を知らない若者や、知的レベルの低い、ワイドショーや、ゴシップ誌の洗脳を何の疑問も無く受け入れてしまうような、世間知らずの中年女性が多く、こういった層が、バッシング扇動のターゲットとなった。この流れは今も変わらない。これから、政府は、イラク派兵という重要な行動の最中、彼女の妊娠、結婚に対して、どういった対応を示すか、注目されるところであろう。

※政治家〜正確には、(バーニングという芸能事務所と深いパイプを持つ)ライジングという芸能事務所と、深い関係にあった政治家

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2003.12.16 Tue ウラのウラ その2 - 柏葉まろみ | ブクログのパブー