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バーニングの社長に依頼されて、マスコミでアンチ広末活動をしていたエージェントに、依頼主が報酬を払わなかったことで、”いったい、どういうわけなんだ”と、双方の間で亀裂が走っているらしい。

実は、工作員への報酬は現生ではなく、ツケだったらしい。


どうして、現生でなく、そんな不安定と思える条件だったのかというと、どうせ広末をつぶすことに成功すれば、いままで広末の握っていた莫大な利権が、そっくりバーニングのところに転がり込んでくる、そうなれば、いくらでもそこから利益が上がるので、そこから自分に対する報酬をもらうことができる。だから、今金をもらっていなくても、別に不安ではないので、ツケでも不満があがらなかったのだ。広末の持つ安定的シェア、それを確実に自分のものとすることが可能な組織・・・・戦国時代に、敵国の領土を奪って、それを部下に対する報酬の支払いとしたことと同様、バーニングが勝つことが確実ならば、それは、きわめて安定的な担保保証だったというわけである。

将来自分の物になるはずの、広末の今もっている利権を担保保証とすれば、とりあえず元手いらずで兵力を調達できる、莫大な戦費に自身が疲弊して、たとえ領土奪取に成功したとしても、割に合わなくなってしまう・・・そういった危険性の少ない、確かにおいしい戦略ではあるが、世の中、そうはうまくいくわけがない。たとえ勝利が確実だったとしても・・・・この世の中、絶対に安全な保証などないのである。
せっかく、広末から、CM、ドラマ、ファン層、芸能界のポジションなどのさまざまな利権を獲得しても、それらを受け継いだタレント達が、それを、以後有効に生かしきれなかったら、奪った意味ががなくなってしまうのだ。

いざ、敵国から領土を奪取することに成功しても、百姓一揆が頻発したり、土地開発に失敗して収穫を減らしてしまったり等、自身が、その奪った領土の領国経営に失敗してしまえば、何の意味もなくなってしまう。戦国時代と同様、芸能界にもそれが当てはまるということだ。

とにかく、広末の利権を奪ったはいいが、あてが外れて、そこから予定していた収入が得られなくなってきた、当然、彼らに支払う金もない。
エージェントたちも、報酬が支払われないとわかれば、ためらわず離反する。マスコミに、今まで広末のライバルだったバータレの、芳しくない情報が流れたり(なぜか、CM、芸能界ポジションなどで、直接広末の後継者となっていた人物が多い)、また、ちらほらと広末に関する今までと逆の情報が流れ始めてきたのは、そのためだろう。現在は、そういうことになってきたわけだ。





バータレをどんなにドラマに押し込んでも、脚本家が、下手な演技で自分の大切な作品がぶち壊しにされることを恐れて、取っておきのネタを、出しおしみされてしまう・・かわりに、つまらない脚本を差し出される。その脚本家も、もうおしまいだなあ・・と世間にささやかれたりはするが、広末や柴咲など、いざ自分のお気に入りをキャスティングされたとたん、俄然奮発して、今までの不振がまるで嘘だったかのように傑作を書き上げる。今まで、ここぞというときのために、ネタをとっておいたのだから当たり前だ。また、プロデューサーもやる気はなく、予算も削減される。スタッフのやる気がないのだから、いくらキャストに成功しても、いい作品になるはずがない。バーニング自体も、自タレがキャスティングされることばかり熱心で、こういった、作品のレベルといったものには、あまり関心を払わなかったのでよけいだ。今まではそれで何とかだまされたかもしれないが、ものには限界というものがある。とにかく、人心、これはどうしようもない。領土をうばったはいいが、領内の農民に離反され、収穫が激減してしまったようなものである。領土は支配できても、領民の人心までは支配できなかった。周防社長やバータレたちも、人間の心の中までは支配できなかった。ということか。これでは芸能界を支配することはできない。脚本家に創造意欲を沸き立たせ、プロデューサーに”この人とぜひ仕事がしてみたい”と思わせ、視聴者に”あの役を、ぜひこの人で見てみたい”と思わせ・・・そういったうえではじめて、真の芸能界支配に成功したといえるのだが。

芸能界支配=つまり、彼らにそう思わせるようにするには、
どうしたらいいのだろうか?

答えは、とにかくそう思わせること、そうとしか言いようがない。つまりそれ以外に方法はないということだ。ほかの手段を講じても無駄なこと。マスコミ対策だのは、短期的には有効だろうが。だが、大衆だって、いつまでもだまされ続けられるわけではない。マスコミべた褒めの芸能人があっという間に消えてばかり、叩かれてばかりの芸能人しか生き残っていない・・・こうなってしまったら、マスコミの評価で、好きな芸能人を決める人間は、誰一人としていなくなってしまうだろう。マスコミ評価の価値が、まったくなくなってしまう。そういうことになる。