時代背景の観点から<その2>

 >>しかしこんな、何とでもいいようができる
   架空の世界についてあれこれ言って飯がくえるんだから
   文化人という仕事はやめられないわなあ。


※1でも触れたとおり、
そういった、フェミニスト学者、文化人の楽な飯の種である文化論に、
象牙の塔だけではなく一般社会までもが影響され
”物語の登場人物のモラルと、現実のモラルの混同”が
社会におこってしまったことがあげられる。
そしてそれが、
世間が、彼のような人物が一押しする、
バータレのようなタイプの芸能人の台頭を
許してしまう原因ともなった。


前に言ったように、あくまでも物語は物語であって、
実社会や、社会の目ざす理想、道徳規範とは、
あくまでも別個に捕らえなけらばならないはずなのに
彼ら視聴者は、それらエセ学者の垂れ流すマスコミ寄稿などに影響され
学問の世界のモノサシを、物語に持ちこんでしまった・・・
ということだ。


このドラマの登場人物は、仕事もできず、男に頼って弱弱しい。
これからの女は、仕事バリバリ出来なきゃダメだ。
あのセンセイもそうおっしゃっている。


だから、これからはそんな登場人物は画面に出すな、
そんな役を演じる女など、ロクなのがいない。
そんな役の合う女優などは、社会が一丸となっていじめて潰せ!


こんなのをドラマに出すから、若いのが影響されて
技術を身に付けようともせず主婦に逃げる女が増えるんだ
男なんて、履歴書要らずで、誰でも明日からできる仕事なんて
ドカタみたいなキツイ仕事しかのこってないのに・・
これだから男に、女は楽だって言われるんだ。
これじゃあいつまで立っても男との差は縮まらない。


だから、登場人物はそういう奴ばかりにしろ!
仕事ができる自立した女性だけ出せ!うじうじ悩むことなどするな
いつも自信持ってるように描け!


それじゃ話が面白くないじゃないか・・
野球で、全打席ホームランをうってる試合を見ているようで・・
でもいいのだ。話の面白さなど二の次だ、
ドラマは、それを見て皆が影響されることが主眼。
つまり社会の模範となることが要求されてしまったのだ。
つまりドラマの、北朝鮮放送化である。


抗議の電話を恐れて、人間の奥深さを描くことよりも
そういった連中のおめがねにかなう作品を作るようになった。


女は自由で闊達で、ちゃらちゃらしていなければならない。
そのほうが、抗議の電話がかからないからだ。
薄っぺらい、こんなもので心を揺り動かされないと
批判されようともかまわない。
害毒を巻き散らず、時代がかったお涙頂戴よりはましだからだ※3
間違っても、女のせつなさなど描いてはいけない。
それは弱さを描くことにほかならないからだ。


しかし当然ながら、そんな話は、面白くも何とも無い。
しかしいいのだ、前述したように、製作者、視聴者双方にとって、
話の面白さなど二の次なのだから。
いかに、ドラマの内容が、庶民や学者センセイどもの
理想とリンクしているかが問題なのだ。


そしてそのようなたぐいのドラマ、映画に、
バッシングされにくいバータレが、うってつけだったということだ。