某女優におけるバラエティー至上主義の限界

かるた前半後半面白かったよ。



かつてバラエティーで鳴らした某女優が、経営危機だったバーニング系事務所から、非バーの事務所へ移籍した。これからは、バラエティー畑は、あくまで宣伝とみなし、メインのフィールドを、演技に求めていくと思われる。

実は、これでバラエティー至上主義の限界が、如実にあらわされてしまったといってよいのだ。スカウトキャラバン系、国民的美少女系、たとえば佐藤○子、その他いろいろ、最初は役者仕事でブレイクしながら、演技一筋へいくと思うや、バラエティーへと路線変更したものはたくさんいる。最近、こういった者たちの活動が、頭打ちになり、続々と行き詰まりを見せているのだ。役者でブレイクした者ではなく、イエローキャブタレント等、”バラ専門”の人材の台頭、立ちはだかるキャリアの壁・・・・バラエティーでも生き残りは厳しく、かといって本来の演技仕事でも、実績の乏しさゆえ、実績豊富な、本業一筋の女優達に、大きく水をあけられてしまっていて、食い込む余地がほとんどなくなっているのが現状だ。

しかし大手事務所の考えることはどれも一緒で、どうしても、タレントを自分の政治力が有利に働くフィールドで仕事させたがる。政治力が有効なジャンル、バラエティー、ドラマ枠、こういった”限られたフィールド”に、弱小を蹴散らし座り込む・・・彼らはこういったことに掛けてはお得意だ。地道な産業、ニッチ産業なんて目もくれない。

しかし当たり前だが、大手が絡みやすい、大手に有利なジャンルと、大手の有利さは出ないが、長期効果のある、将来有効なジャンル、本人の成長になるジャンルというのは、まるで別物だ。もしバーから移籍した某女優が、これから演技の世界で成功すれば、バー、ホリ○ロ、オス○ーなどの大手は、もともと演技に素質のある人材を、バラエティーなどの仕事で、無駄に使いつぶしていたことになる・・・そうなれば、タレント本人のためにも、視聴者のためにも、長期的に考えれば使う側の利益にもなってない・・・こういった、非難の声が高まるだろうと思われる。